【事例】オンライン訓練でテレワーク人材を育てる 障害者就労移行支援manaby

障害福祉サービス、就労支援事業を行う株式会社manaby(本社 宮城県仙台市、代表取締役 岡﨑衛)は、創業時から障害者への在宅就労訓練を提供しており、就職者の23.2%がテレワークで活躍しています。(※2020年3月時点)

新型コロナウイルス感染症の影響で導入が進むテレワークですが、障害のある方にとっても可能性の広がる働き方の一つです。
今回は、オンライン訓練でITスキルを学ぶMさんの事例をご紹介します。


■きっかけはすぐそこに
Mさんは双極性感情障害を持ちながら、これまで障害を明かさずに、いくつかの職場で働いてきました。事務、コールセンター、販売員など職種も様々です。障害によって困ったことがあっても、周囲に伝えることができずとても辛い思いをしました。
股関節手術を受けたこともあり障害に理解のある職場で働きたいと考えていたころ、駅でmanabyの看板を見かけました。
「在宅で学べる」という言葉が気になり、HPを調べました。就労移行支援は65歳未満までの働きたい障害者が対象だと知り、学ぶのに年齢は関係ないのかと、思ったそうです。早速見学をしたmanabyの事業所は、利用者が和気あいあいと学んでいて、活発な雰囲気を感じたと言います。

■学び始めて2か月、感じる変化
Mさんはいま、もともと学びたいと思っていたHTML/CSSなどのWeb制作系コンテンツやExcelを学んでいます。週に4日自宅で学び、週1日事業所に通って支援員との面談を行っています。
学び始めてから「動画を見ながらノートを取るようになったので、漢字を思い出してきた」と笑うMさん。それだけでなく、いくつもの変化を感じていると話してくれました。
一つは、これまで夜型になることがあった生活が、就寝リズムが安定してメリハリがついてきたこと。二つ目は季節の変わり目にも体調を崩さなくなったこと。そして考え方が前向きになったこと。いずれも「在宅で働きたい」という目標が具体的に明確になったからだと、Mさんは考えます。

■自宅にいても、一人じゃない
在宅での訓練は、準備をしたらすぐに始められるところがいいところです。手術をした股関節が痛いときは、横になって体を休めることもできます。満員電車や満員バスも得意ではなかったので、通勤がないのもメリットです。
工夫をしているのは、定期的に目を休め、ストレッチをすること。manabyのeラーニングはチャプターが短く区切られているので、休憩を取りやすいそうです。
「自宅に一人でいると、悩み始めて止まらないことがあります。そんなときは、スタッフに声を掛けて、聞いてもらうようにしています」
例えば将来への不安が大きくなってしまったとき、他人と比べて自分のペースがどうか悩んだときなどには、支援員にすぐ相談をして不安を減らし、訓練に集中できるように心がけているとのこと。訓練中はオンラインでつながっているので、いつでも相談できるのも安心です。

■言葉を心の引き出しに貯めておく
「明けない夜はない、朝日は昇る」という言葉を以前どこかで見かけてから、「大きな悩みでも夜空に比べたら小さい。気負わずに、ちょっとしたことに幸せを感じることを大切にしている」とMさん。目覚ましより早く起きられたなど、どんなことでもいいそうです。調子が悪いときにはあまり響かないかもしれないけど、ちょっとでも引っかかった言葉は心の引き出しに入れておく。そうすると、いつかふと思い出したその言葉がきっかけになって、行動できることがある。そう教えてくれたMさんは、今日もメモを取りながら、目標に向かって自分のペースで学んでいます。

(2020年4月取材)


■株式会社manabyについて
manabyは、「一人ひとりが自分らしく働ける社会をつくる」ことをミッションとして、eラーニングでITスキルを学ぶ仕組みを開発し「在宅」就労を実現するために「在宅」で学ぶことができる就労支援事業を行っています。

■就労移行支援とは
就労移行支援とは、就労を希望する65歳未満の障害のある方に対して、生産活動や職場体験などの機会の提供や、就労に必要な知識・能力の向上のための訓練、および、就労に関する相談や支援を行う活動のことです。就労移行支援事業所は、国からの認可を受けて運営している障害福祉サービスを行う団体です。障害をお持ちの方の就労までの道のりをサポートする役割があり、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害や難病の方も利用できます。障害者手帳をお持ちでない場合も、医師からの診断書や自治体の判断によって利用可能です。

〈会社概要〉
会社名:株式会社manaby
本社所在地:宮城県仙台市宮城野区榴岡1-6-30ディーグランツ仙台ビル5F
電話番号:022-355-6185
設立:2016年(平成28年)6月6日
資本金:116,740,587円(資本準備金を含む)
代表取締役:岡﨑 衛

〈受賞歴〉
2015 「第3回ダイムラー・日本財団スタートアップ基金 ビジネスプランコンテスト」グランプリ受賞
2017 「Forbes JAPAN Rising Star Award 2018」25社選出
2017 「東北アクセラレーター2017」共感賞受賞(主催:仙台市、株式会社ゼロワンブースター)
2018 「第21回七十七ニュービジネス助成金」受賞
2019 「仙台未来創造企業」認定

〈事業内容〉
障害者総合支援法に基づく就労移行支援事業「manaby」
障害者総合支援法に基づく就労継続支援 B 型事業「manaby CREATORS」
一般向け e-learning+カウンセリング事業「manaby WORKS」
人材紹介事業(有料職業紹介サービス 04‒ユ‒300216)