【就労支援事例】ひきこもり生活からの脱却―テレワークで活躍する人材に

障害福祉サービス、就労支援事業を行う株式会社manaby(本社 宮城県仙台市、代表取締役 岡﨑衛)は、創業時から障害者への在宅就労訓練を提供しており、就職者の約4人にひとりが自宅で働くテレワークで活躍しています。

コロナ禍で導入が進むテレワークですが、障害のある方にとっても可能性の広がる働き方の一つです。マナビー利用者の就職後6か月間の定着率はテレワークの場合96.3%と、通勤する就職者と比べて高い数値となっています。(※2020年6月時点)
今回は、ひきこもり生活から就労移行支援を利用し、今ではテレワークを実現したTさんの事例をご紹介します。


在宅勤務で広報チームのメンバーとして働くTさんは、障害者雇用で働く仲間のことを社内外に紹介する仕事をしています。

会社では70名ほどの障害者が働いており、全社的に事務作業などのサポートを請け負っています。Tさんはそんな仲間にインタビューをして記事をつくることに、やりがいを感じているそうです。

「社内報の記事をみて、声を掛けられるようになった。」
「取材を受けてよかった。」
と、仲間に感謝をされることが励みになっています。

在宅で、チームで働く

Tさんは、もともと書くことがそれほど得意ではなく、文章をまとめるのはとても大変だと感じているそう。
「チーム内で助言をもらい、得意なことで助け合って進めています」

仕事は10時から17時まで、週5日の勤務です。チームごとにオンライン朝礼と終礼を行い、業務の報告をします。体調も安定しています。

在宅勤務では、コミュニケーションが文字のやり取りになることが多く、時々認識がずれてしまい、後になってお互いにずれていたことに気がつく、ということもあるそうです。なるべくこまめに報告や相談をするように心がけています。

仕事部屋には筋トレグッズを用意しているTさん。「やりたいと思ったらいつでもできる、という安心感があります」と笑います。

Tさんの筋トレグッズ
Tさんの筋トレグッズ

働こうと思えようになるまで

いまでは在宅勤務でやりがいを感じて活躍するTさんですが、manaby(マナビー)に通うまでは障害によって体調が安定せず、苦しい思いをされていました。

通勤が辛くなり前職を辞めてから、Tさんはしばらくひきこもりがちな毎日を過ごしていました。人混みにいると気分が悪くなり、人の視線や話し声が気になり落ち着かなくなってしまうため、外出をすることができなかったのです。

通っていた病院で、医師に紹介されたのが就労移行支援manabyでした。
「初めて電話したときも、体調が悪くて何度も事業所体験をキャンセルしたときも、スタッフが優しく受け止めてくれました。ここでチャレンジしてみようと思いました。」

manabyでは、HTMLなどのWeb系スキルを学びました。実は、働きたいからというよりは、周囲からのプレッシャーを感じて何か行動しなければ、と通い始めたのだと言います。

就労移行支援で学んだ一番大切なことは、生活のリズムづくりだとTさんは教えてくれました。体調が悪く、通えなくなることもありました。そんなときも支援員とじっくり話しながら、生活リズムを整え、徐々に働くことへ意識が向くようになったそうです。

世の中、思っていたほど厳しくない

就職活動については、本人よりも支援員のほうが焦っていたようです。何とかTさんに合う仕事が見つかるようにと願う支援員と一緒に、Tさんのペースで取り組みました。そしていまの職場に採用が決まったときには、誰よりも支援員が喜んだのでした。

働くことに悩む方へ「働くことに悩むのは普通。働かずに生きたいと思うかもしれない」とTさん。障害について言えずに苦しい思いをしているなら、全部でなくても明かせる範囲でいい、と考えます。

障害を知ることで、相手にも配慮できるし、配慮してもらえる。言わないとわからない。
「世の中思っていたほど厳しくない。みんな、意外と優しかった」

Tさんは外出が苦手ですが、働くようになってから「今度はあのお店に行ってみよう」と少しずつ行動範囲を広げています。

(2020年4月取材)


■株式会社manabyについて
manabyは、「一人ひとりが自分らしく働ける社会をつくる」ことをミッションとして、eラーニングでITスキルを学ぶ仕組みを開発し「在宅」就労を実現するために「在宅」で学ぶことができる就労支援事業を行っています。

■就労移行支援とは
就労移行支援とは、就労を希望する65歳未満の障害のある方に対して、生産活動や職場体験などの機会の提供や、就労に必要な知識・能力の向上のための訓練、および、就労に関する相談や支援を行う活動のことです。就労移行支援事業所は、国からの認可を受けて運営している障害福祉サービスを行う団体です。障害をお持ちの方の就労までの道のりをサポートする役割があり、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害や難病の方も利用できます。障害者手帳をお持ちでない場合も、医師からの診断書や自治体の判断によって利用可能です。

〈会社概要〉
会社名:株式会社manaby
本社所在地:宮城県仙台市宮城野区榴岡1-6-30ディーグランツ仙台ビル5F
電話番号:022-355-6185
設立:2016年(平成28年)6月6日
資本金:116,740,587円(資本準備金を含む)
代表取締役:岡﨑 衛

〈受賞歴〉
2015 「第3回ダイムラー・日本財団スタートアップ基金 ビジネスプランコンテスト」グランプリ受賞
2017 「Forbes JAPAN Rising Star Award 2018」25社選出
2017 「東北アクセラレーター2017」共感賞受賞(主催:仙台市、株式会社ゼロワンブースター)
2018 「第21回七十七ニュービジネス助成金」受賞
2019 「仙台未来創造企業」認定

〈事業内容〉
障害者総合支援法に基づく就労移行支援事業「manaby」
障害者総合支援法に基づく就労継続支援 B 型事業「manaby CREATORS」
一般向け e-learning+カウンセリング事業「manaby WORKS」
人材紹介事業(有料職業紹介サービス 04‒ユ‒300216)

お問い合わせ先:株式会社manaby
TEL : 042-306-8911 | Email : press@manaby.co.jp